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<セミオーダー色彩画> 扇(中啓)用

#works_details

2014-07-29 08.48.09

こんにちは、色彩作家の内藤麻美子です。
毎日、暑いですね。私は四季の中で、夏が一番苦手です。
それも、気の持ちようかなあとおもって、夏の楽しみを探そうと試みているのですが、溶けそうです。
先日は、早起きして、花園にある法金剛院へ、蓮を観に行ってきました。
水面からすっと出ている大きな葉と、かっちりしているようで、ゆるやかな曲線の花びら、
白と桃色の品のある色合いは、観る側の気持ちをも凛とさせます。
早朝にしか咲かないのも、また良いですね、、。今しか観れない!と思うと力が湧いてきます。
そうそう 、この気の持ちよう、大事にしよう。
大きなカメラを手にしたおじさん達に混じって、私も撮影&スケッチをしてきました。

さて、今回は、法衣店さんから ご依頼いただいた、お仕事のご紹介をします。
本画の納品を終え、中啓という扇の一種に 仕立てあがった写真です。

chukei_ao02

chukei_ao02

中啓とは、住職の方が儀式の際に用いる扇の一種で、親骨の先を外側に曲げ,
閉じた扇の先が中びらきになっています。

法衣店、四代目の川勝さんからいただいたテーマは、「浄土」というものでした。

難しいテーマでしたが、いただいた浄土真宗の資料を元にご相談をし、
仏教の本を読んだりした後に、理想の浄土のイメージを2種類制作しました。
青系のものは、清らかで、光と水が輝く静かな浄土のイメージ
赤系のものは、常に花が咲き誇る、華やかな浄土のイメージとして描きました。

chukei_ao

chukei_pink01
普段は、閉じたまま、懐にさして使うものだそうですが、
開くとこんな感じ、、

chukei_mamiko

色彩画が、川勝さんと、職人さんの手によって、
また違う姿になったものを手にとれて、嬉しかったです。 ありがとうございます/
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この中啓の取り扱い、ご注文お問い合わせ先は、こちらです。↓
川勝「直七」法衣店
〒600-8320 京都市下京区西洞院七条上る福本町425
TEL:075-371-5747  MAIL:naoshichi@7ao7.jp

川勝さんは、法衣店を継ぎながら、バックパッカーとして世界旅行にも行くという
面白い方です。今後の商品展開も、楽しみです/

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